便秘は大人でもつらいもの。

とくに子どもや赤ちゃんの便秘は、お母さま・お父さまにとってご自身の便秘以上に気がかりなことでしょう。

近年子どもの便秘は増加傾向にあり、赤ちゃん・子どもの10人に1人は便秘もちであるとも言われています。意外と多いですよね。

本来代謝が良いはずの子どもが便秘になるのは、一体なぜでしょう?

子どもの便秘の原因は、大きく分けて2種類

便秘の原因は、大きく分けて2種類のケースが考えられます。

ひとつは生まれつき肛門に異常がある「先天性理由」の場合。とくに1歳未満の赤ちゃんの便秘は、ヒルシュスプルング病や鎖肛などの病気が原因となっていることがあります。

そしてもうひとつは、環境の変化や生活習慣などによる「後天的な理由」。

幼児や子どもは天真爛漫にみえますが、意外とストレスを受けやすいのです。

たとえば……

  1. 母乳から離乳食へ切り替える
  2. オムツを外してトイレトレーニングを始める
  3. 小学校へ入学する

など。

お子さま自身をとりまく周りの環境や生活習慣の変化によって、腸の働きがにぶくなったり、反対に過敏(過活動)になったりします。

また便秘になる手前の便は硬くなりますが、むりに排出しようとすると便秘グセがつくのでよくありません。

ふんばって圧力で押し出そうとすると、引っかかって肛門を切ってしまいます。すると痛みを感じた子どもが恐怖をおぼえ、次からの排便を我慢してしまうのです。

そうして溜めこんだ便は、大腸に残ったままとなります。便は「体内の毒素をつめこんだもの」なので、当然身体に良いわけがありません。

このような悪い習慣が続くと、慢性的な便秘につながってしまうのです。

子どもの便秘の解消・改善には、「腸内環境を整えること」が大切

では、子どもの便秘を解消するには、いったいどうしたらよいのでしょうか。

まずは「おなかの中にたまった便を外に出すこと」がポイントになります。

そして便をすっきり排出したあとは、再発防止のために腸内環境を整えることが何よりも大切です。

「規則正しい生活を心がける」、「適度な運動をさせる」、「便をがまんしないこと」をお子さまに教えてあげましょう。

子どものころから身体に良い生活習慣と排便習慣を続けていくことで、腸内はきれいになっていきます。

子どもの便秘解消には、善玉菌を増やすのがベスト!

腸内環境を整えるためには、毎日・毎回おこなう「食生活の見直し」も必要です。

水分をしっかり摂らせ、食物繊維がたくさん含まれる食品を与えることで、便が柔らかくなりスムーズに排便しやすくなります。

また、便秘予防・解消には「オリゴ糖」が含まれる食品を摂るのもよいでしょう。腸内で働くビフィズス菌(善玉菌)にとって、オリゴ糖は大好物の「ごちそう」なのです。

腸内環境のおそうじをする「善玉菌」と呼ばれる腸内細菌には、オリゴ糖ビフィズス菌や乳酸菌といった種類のものがいくつかあります。

善玉菌はオリゴ糖を食べて力をつけ、酸(乳酸など)をつくり、腸に良いはたらきをしてくれるのです。

そのはたらきの一例は、有害な悪玉菌の増殖を防いだり、腸の蠕動(ぜんどう)運動を活発にしたりするなど。スムーズな排便には欠かせないものです。

反対に善玉菌の好物・オリゴ糖などが少ないと、栄養不足で労働意欲がわかない善玉菌は腸内活動をにぶらせます。そうして便秘や下痢などの腸内異常を引きおこすのです。

人の家でたとえると、住む人の食が足りてしっかり掃除されているときは、きれいで心地よい状態の部屋で健康的に過ごせますよね。

しかし空腹感でやる気がでずにいると、いつしかホコリやクズがたまって「ゴミ屋敷」と化し、住む人の体調にも悪影響を及ぼしてしまいます(おそろしい……)。

腸内にすむ善玉菌のはたらきを助けて増やすことも、子どもの便秘の予防・解消にたいへん役立つことなのです。