子どもが便秘になる原因は、日々の生活習慣が大きく関係しています。

そのため生活習慣を改善することで、便秘を解消するだけでなく、これから便秘になりにくい体をつくることにもつながっていきます。

より良い生活習慣を身につけて、便秘のない快適な生活をめざしてみませんか?

便秘にしない食生活

便秘になりやすいお子さまは、少食である傾向が多く見られます。

特に最近の子どもは、体重を気にして食事限することがあり、それが原因で便秘になってしまうこともあります。

便秘を予防するには、健康な便をつくりだす元になるものをたくさん食べることがポイントです。

そして便秘解消に有効な食べものとしてよく知られているのは「食物繊維」ですね。

食物繊維には二種類あって、それぞれの特徴が異なっています。

まず果物や海藻・キノコ類にたくさん含まれる繊維が「水溶性食物繊維」です。

「水溶性食物繊維」は腸内の善玉菌のえさとなり、腸内環境を整えるのに役立ちます。

もうひとつが、豆類・イモ類、ゴボウなどに多く含まれているのは「不溶性食物繊維」です。

「水溶性食物繊維」には、便の量を増やし便意をもよおしやすくするはたらきがあります。

便秘症改善には、この二種類の食物繊維を含む食品をバランスよく摂取することが大切です。

そして忘れてはならないのが、しっかりと水分を摂ることです。

食べ物の栄養は小腸で吸収され、さらに大腸でたくさんの水分が吸収されて便になっていきます。排出されやすい柔らかい便を作るためには、たくさんの水分が必要なのです。

子どもは昼にたくさん活動し、汗をかきますので、昼間はこまめな水分補給をすることが大切です。

そして昼だけではなく、夜寝ている間にも寝汗としてたくさんの水分が失われていきます。朝起きた時にはコップ1~2杯の水を飲むようにしましょう。

朝のコップ一杯の水は、夜間の睡眠時に失った水分を補うだけはありません。この水が腸を刺激して活動をうながすため、便意がおこりやすくなるという効果もあるのです。

運動不足の解消が便秘の解消へ

運動不足は、筋力の低下につながります。

排便をするときは腹筋が必要ですが、この筋力が弱いと便を押し出すことができません。

また、腹筋を動かすこと自体が腸に刺激を与えるので、腸が活発に動いて、排便がしやすくなるのです。

さらに、運動をすると自律神経のバランスを整えることにもつながります。

自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類がありますが、この副交感神経には胃腸を正常に動かすはたらきがあるのです。

運動することでストレスが軽くなると、副交感神経が活発になり、腸の動きもよくなります。

しかしきつい運動はかえってストレスをかけてしまうため、やりすぎは禁物です。

子どもの場合は遊ぶことが運動なので、外で思いっきり遊ぶようにおうちのほうで促してあげましょう。特に足腰を動かすことが便秘解消には大切なので、たくさん走るような遊びをご家族で楽しまれてはいかがでしょうか。

腸内環境の改善

こどもが便秘になる原因のひとつに、腸内環境の悪化が考えられます。

人の腸内には、100兆個ともいわれる多くの腸内細菌が住んでいます。

これらには、人にとってよい影響を与える善玉菌と、逆に悪い影響を与える悪玉菌、この2つの強い方に味方をする日和見菌があり、それぞれがバランスをとりながら、「腸内フローラ」とよばれる生態系を作っているのです。

善玉菌と悪玉菌のバランスは、食べる食事の種類や生活環境によって変わってきます。日本人は昔から発酵食品を多く食べてきましたが、これらは、善玉菌のごちそうとなり、腸内環境をよくすることに役立ってきました。

しかし、食生活が欧米化するにつれてこれらの食品を食べる機会がへり、動物性脂肪や肉などのたんぱく質を含む食べ物を多く食べるようになったため、悪玉菌が増え便秘症に悩む人が増えてきたと考えられます。

腸内環境を改善するには、善玉菌を増やす食事をとることがポイントです。善玉菌を増やすのに効果的な食べ物はヨーグルトやチーズ、キムチ、ぬか漬けなど。

これらには乳酸菌やビフィズス菌が含まれているので、善玉菌を直接増やすことにつながります。

他には、ゴボウや玉ねぎ、大豆、牛乳、バナナなどを食べるとよいでしょう。

これらの食品には、善玉菌のえさとなるオリゴ糖が多く含まれているので、腸内の善玉菌を元気にすることができるのです。

子どもの便秘解消のためには、「食生活の見直し」と「適度な運動量」が重要なポイントとなります。